インリバのブログ

internaReberty PROJECT(虐待当事者3人の発信や対話を目的としたグループ、インタナリバティプロジェクト)のブログです。特定の企業や宗教団体とのつながりは一切ありません。

名古屋での勉強会に参加しました。

 

 こんにちは。インリバのサクラです。

 

 昨日、10月28日(日)は、名古屋に行ってきました。

 

 性暴力・DV・虐待などのトラウマを抱える方の支援グループThrive(スライブ)さん主催の勉強会に、写真家の長谷川美祈さんと共に参加しました。

 

 

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 テーマは、『虐待、当事者からの発信』です。

 

 Thrive(スライブ)代表の涌井さんのお話、長谷川さんのお話に続いて、インリバメンバーがリレー形式で、それぞれの生い立ち、虐待のこと、今感じていることなどをお話させていただきました。

 

 勉強会の後半は、勉強会に来て下さった方々と、3グループに分かれてのグループワーク。

 子供時代から20歳くらいまでの当事者のニーズと必要な社会資源、

20歳以降の当事者のニーズと必要な社会資源について、意見交換、発表をしました。

 

グループワークで出た意見を、一部ではありますがご紹介したいと思います。

・子供自身に虐待されていることを気付かせる取り組みが必要。
(幼児期に絵本で説明する、義務教育で『こういうこと(虐待)をされたら、そのことを周りの大人に言っていいんだよ』ということを教えるなど)
・自分の家庭が他の家庭と違うことを気づける機会があれば良いのではないか?
(お泊まり会)
・家庭、学校の他に、子供が歩いて行ける範囲内で、気軽に寄れる居場所があれば良いのではないか?
・学校のトイレに189などの電話相談の張り紙をして、子供に公衆電話の使い方を指導する。110番のように、189に公衆電話から無料でかけられるようにし、子供自ら電話をした場合は、経験を積んだ職員が対応する。
・同じ経験をしている人に話を聞いてほしい。
・過去に虐待を受けて大人になり、悩みや生きづらさを抱えている人が相談できる機関が少ないので、もっと増えてほしい。
・当事者同士がつながりを持つことができる自助グループの普及について、地域格差を感じる。どの地域で暮らしてもつながれるようになってほしい。
・大人になっても虐待の影響による精神的苦痛や生きづらさを抱えている人に対して、適切な対応ができる専門医やカウンセラーがもっと必要ではないか?
・カウンセリングは保険適用とし、継続して通えるようにしてほしい。
・虐待当事者を受け入れる場も大切だが、どんな人がそこに関わるのか?は、もっと大切。

 など、たくさんの意見が出ていました!

 

 私(サクラ)の個人的な感想ですが、このグループワークが結構難しいなあと感じました。

 当事者の立場として、『こういうことをして欲しかったんだよ』というものは漠然とあるのですが、それを言葉で表現することがなかなかできなかったです。

 でも、虐待当事者の方、虐待当事者でない方、何らかのかたちで虐待に関わっていらっしゃる方など、さまざまな立場の方々と一緒に考え、意見交換ができたことに大きな意味があるのだろうなあと思いました。

 

 そして、あっと言う間に、勉強会終了の時間になりました。

本当に、有意義な時間でした!

 

 正直に申し上げれば、私達インリバメンバーは拠点が関東である上、まだ活動実績が少ないので、名古屋でイベントをしても果たして来て下さる方がいらっしゃるのか?という不安がありました。

 でも、結果的にはたくさんの方々が来て下さって、本当に嬉しかったです。

ありがとうございます!!

 これからもインリバをよろしくお願いします。

 

 Thrive(スライブ)の皆さん、今回の勉強会の企画から当日の運営など、ありがとうございます。

 また、ご一緒できる日を楽しみにしておりますので、よろしくお願いします。

 

 長谷川さん、いつもお世話になり、ありがとうございます。

 

 『ありがとう』でいっぱいの名古屋でした!!