初のインリバ主催イベントでした。
こんにちは。インリバのサクラです。
昨日(11月10日)は、初のインリバ主催イベント、
『子供は親を選べない~虐待の家に生まれて~』でした。
今回のイベントは、定員100名様でお申し込みを受け付けていました。
正直なところ『そんなに多くの方々に来ていただけるかなあ?』と不安でしたが、当日はこんなにたくさんの方々に参加していただきました。
プログラムの最初のテーマは、
『DV家庭で育った心の傷~それでもあなたは許しますか?~』について、インリバメンバーがリレー形式で、それぞれの生い立ちや親に対する思いなどをお話させていただきました。
今まで、活動の場で生い立ちについてお話する機会は何度もありましたが、『虐待』だけではなく『DV』という視点が加わると、新たな気づきがたくさんあり、今回のイベントで初めて語る内容もありました。
そして、ゲストの吉祥眞佐緒さんがDVについてとても分かりやすく説明して下さいました。
目黒や野田の虐待事件では、子供への虐待だけでなく、父親から母親へのDVについても報道されていました。
吉祥さんのお話を聞いて、虐待とDVの問題は別物ではなく、関連性があることを前提に考えていくことが大切だと思いました。
次のトークセッションは、
『被害と加害 行ったり来たり』がテーマでした。
このトークセッションでは、私達インリバメンバーが虐待を受けた身でありながら、一方で周りの人に対して攻撃的になったり、加害的な言動をしてしまったエピソードをお話させていただきました。
吉祥さんからも、被害を受けている人が加害する側に転じることについてのお話があり、自分が過去にしていた振る舞いと重なるところがありました。
そして最後は、イベントに参加して下さった皆様と一緒に
グループワークをしました。
『虐待をなくすためにはどうしたらいいか?』
『今日からできる自分なりの支援は?』
について、意見を出し合いました。
予定では、10人くらいのグループを作ってワークしていただく予定でしたが、イベントに参加して下さった方が多かったこともあり、急遽、5~6人のグループで意見交換をしていただきました。
インリバメンバーもグループの中に入れていただきました!
色んな方々の意見を聞くことは、新たな気づきがたくさんあって、とても勉強になりましたし、楽しかったです!
『もっと色々お話したいなあ』と思っている中で時間いっぱいとなってしまいました。
どのグループもアイデアがいっぱい出ていたようですね。
発表でも内容盛りだくさんでした!
『虐待をなくす』ことは、残念ながら簡単ではなく、すぐに実現できることではないと思います。
でも、今回のように虐待やDVのことを身近なことと捉え、考えることはとても重要なことだと思います。
『支援』というと、何かを立ち上げないといけないと感じたり、ハードルが高いと思う方がいらっしゃるかもしれませんが、自分が生活をしている中で、気負わずにできることが支援になることもあると思います。
今回のイベントを通して、参加して下さった皆様それぞれが、感じたこと、考えたことを持ち帰り、今日からできる支援につながっていけば嬉しいです。
イベント後には、限られた時間ではありましたが、交流会もありました。
こちらは、人数にも限りがあったため、希望されていたのに参加できなかった皆様、申し訳ありませんでした。
また、昨日はイベントの会場内で、写真家の長谷川美祈さんの写真展も同時開催していました。
私達インリバの結成のきっかけとなった写真集『Internal Notebook』の写真を展示して下さっていました。
インリバの講演の場で、これまでにも長谷川さんは写真展を開催して下さっていますが、展示の仕方が毎回変わっていて、『その時、その場所でしか観られない写真展』になっています!
私が会場入りをした時には、既に写真展の設営がほぼ終わっていました。
長谷川さん、いつも本当にありがとうございます!
朝早くから長谷川さんと一緒に準備をして下さったボランティアの皆様も、ありがとうございます!!
ブログ記事が長くなってしまいましたが、昨日のイベントはまだ書き足りないくらい、多くの学びがあり、出会いがあり、繋がりもありました。
インリバが主催のイベントは初めてのことで、進行に手間取ったり、大人数の前でうまく話せなかったり、グループワークの形式を急遽変更するなど、参加して下さった方々にご迷惑をかけてしまったり、至らないこともたくさんあったのではないかと思います。
でも、会場を提供して下さったサイボウズの渡辺さん、ゲストで参加して下さった吉祥さんをはじめ、会場の準備を手伝って下さったり、受付を担当して下さった方々、そして、参加して下さった皆様の力をたくさんいただき、このイベントを無事に終了することができました。
本当に、ありがとうございます!!
また、こういう機会を作っていきたいなあと思っています。
今後ともインリバをよろしくお願いします。